北九州イノベーションギャラリー|産業技術保存継承センター English中文korea
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技術革新ファイル
美を支える技術/インテリジェント繊維
8 衣服の進化
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Innovation Story
古来、衣服には天然繊維が使われてきた。一方、合成繊維は、天然繊維に近づくことが目標であったが、近年の研究により、天然繊維の風合を再現したり、天然繊維にはなかった機能をもつ合成繊維が登場している。
合繊ゆかた(ユニチカ)
ユニチカが開発した「KASK」はポリエステル新合成繊維である。コットンの風合、タッチ、ふくらみ感などの感性と吸汗、発散性、軽量性などの機能性を兼ね備えたポリエステル新合成繊維である。繊維断面が、コットンのように、扁平中空、非中空扁平、円形中空などの断面が混在していて、これが結果的にコットンの風合や軽量性を実現している。KASKはフォーマルではなくカジュアルなファッションとして、きものを楽しむための素材「ゆかた」に使用されている。
透けない水着(東レ 加藤哲也)
1992年に加藤哲也(東レ)が開発した透けない水着「ボディシェル」は、複合化と異形断面化技術により作られた。ボディシェルは、水に濡れても透けないということで大ヒットを飛ばした。ボディシェルの繊維は、内部に八角形の星型の芯を持っており、ここに、白色顔料である酸化チタンを混入させる。八角形の星型にすることで、光を反射する面積が大きくなり、かつ入ってくる光がどの方向であっても、星型八角形のいずれかの辺によって反射させられることができる。さらに、通常2重構造である水着の編み組織に、もう一層ナイロン糸を編みこんだ特殊三層構造を持っており、水着の生地が伸びて網目の隙間から光が透過するのを防いでいる。また、反射剤として使われる酸化チタンは、化粧品にもよく使われる、紫外線防止効果のある顔料であるため、美容効果も備えた水着素材になっている。
SSP(形態安定シャツ)(日清紡)
綿は有史以来の繊維であり、肌触りのよさと吸湿性の高さから、最も一般的な繊維である。しかし反面、しわになりやすく、洗濯を繰り返すと縮んで形が崩れたり硬化する。原因は、中空構造の繊維が濡れて膨らんだ後に、乾いてよじれることである。日清紡は1993年、SSP(スーパーソフトピーチフェイズ)、いわゆる形態安定(ノーアイロン)シャツを開発した。SSPではパーマネント加工とアンモニア処理の二つの技術が用いられている。マイナス33.4度の液体アンモニアに綿繊維を漬けるとアンモニアが繊維に浸透して、膨らんだ状態に改質され、アンモニアは気化して残らない。さらに、繊維の強度低下が少なく、かつ高い防シワ性を得られる特殊な樹脂を付与する。そして縫製を行ってから最後に数分間熱処理を行うことで樹脂を反応させる。SSPは世界に先駆け販売され、大ヒットした。
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