北九州イノベーションギャラリー|産業技術保存継承センター English中文korea
i 会員登録(無料)されますと、さまざまなサービスをご利用できます。
新規会員登録   ログイン
ホーム KIGSについて 利用案内 イベント/ニュース 展示 ライブラリー 工房 学校・団体の方へ
北九州ものづくり企業
運輸
九州旅客鉄道 株式会社 小倉工場
会社情報会社沿革技術・製品
技術・製品 ▼製品の特徴▼技術の特徴▼開発技術者
車両の定期修繕
1車両の定期修繕
ハイパーサルーン
2車両の新製・改造
SL「あそBOY」
3SLの復元作業・ミニSLの製作
1 車両の定期修繕
前へ 次へ
製品の特徴
 JR九州の列車利用者は1日平均約85万人。特急や普通など合わせて1,750両の列車が走っています。列車の安全走行のため、自動車の車検と同じように整備・点検が大事です。

 JR九州の車両の定期修繕(メンテナンス)はマニュアル化されており、4種類あります。
[1]仕業検査=主な装置の機能検査を7日周期で行ないます。
[2]交番検査=3カ月周期で行なう定期点検です。
[3]要部検査=4年周期あるいは走行距離60万kmで車体を解体し部品ごとに検査・修繕を行います。
[4]全般検査=8年周期で行なう全体検査です。

 車でいえば[1][2]は始業点検にあたり、各車両基地などで行います。[3][4]は車検で、小倉工場が担当しており、小倉工場はいわば鉄道車両の車検工場の役目をはたしていると言えます。車両に使われる部品の品質管理も行っています。列車の故障発生時は徹底的に検査を行い、対策を講じた後、この情報はJR九州の車両管理システムを通じて九州の他工場や車両庫に情報配信します。
 

▲車両の定期修繕

▲車両の定期修繕
技術の特徴
 小倉工場が担当している要部検査と全般検査は車両を解体して行います。マニュアルに基づき、各部の点検や部品交換を行い、必要に応じて修繕した後、塗装し、再び組み立てて送り返します。全般検査の場合、主要ボルト1本1本にいたるまで完全にバラバラにするため、通常1編成(8両)で2週間から1カ月かかります。

 工場に入場した列車は、まず1両ずつ切り離し、その後車体と台車を切り離し、それぞれの点検ラインに移動させます。台車はさらに車輪とフレームを切り離し、部品ごとに分けて点検や修理を行います。

 車輪の場合、自動洗浄のあと目視に加え磁粉・超音波探傷などの機器を使用し傷や寿命を判定します。再使用する車輪は外縁を削正(さくせい)します。台車のフレームやモーター類も専用の機器を使い、細部にわたって検査します。一方、車体は外装の点検や補修、塗装を行いますが、全般検査では座席も解体して点検・補修を行います。

 すべての検査と修繕が終了すると各部品は解体とは逆の工程をたどり組み立てられます。車輪は日常の走行や点検で口径が削られ少しずつ小さくなるため、組み立ての段階で高さ調整を行います。

 小倉工場は整備・点検を迅速かつ正確に行うため多くの検査技術を導入・開発しました。代表的なものは[1]超音波探傷[2]磁粉探傷[3]エンジン潤滑油分析などです。

[1]超音波探傷は車軸に超音波を当て反射を測定し見えない傷を探します。小倉工場では軸を縦横両方から検査するのが特徴です。
[2]磁粉探傷は検査物を磁性化するSN極に磁石の粉末が集まる仕組みです。傷があると傷口にはSN極ができ磁粉が集まるので、目には見えない傷も発見できます。
[3]エンジン潤滑油分析はディーゼル機関車や気動車のエンジン内潤滑油に含まれる鉄・銅・アルミなどの成分を検出・分析することで、エンジンを解体せずエンジン内部の状態がわかる高精度な検査方法で短時間での実施が可能です。

 現在も一両単位で検査・修繕を行っていますが、さまざまな種類の車両を解体し、各持ち場で効率的に作業を行うためには、車両全体の入場から退場までの工程をいかに効率よく組むかが非常に重要で、ダイヤ編成以上に難しい作業となります。
 

▲超音波探傷装置

▲超音波探傷装置
開発技術者
No. 開発者名 肩書き
1宮下 光雄検査課検査係 車両技術主任宮下 光雄
前へ 次へ
会社情報会社沿革技術・製品
アーカイブトップへ戻る
ページトップ
リンク サイトマップ サイト利用条件 お問い合わせ よくある質問
COPYRIGHT (c) 2007 CITY OF KITAKYUSHU.ALL RIGHTS RESERVED.