北九州イノベーションギャラリー|産業技術保存継承センター English中文korea
i 会員登録(無料)されますと、さまざまなサービスをご利用できます。
新規会員登録   ログイン
ホーム KIGSについて 利用案内 イベント/ニュース 展示 ライブラリー 工房 学校・団体の方へ
技術革新ファイル
日本で開花し世界に広がる生産管理技術/ジャストインタイム
2 GHQとデミングらによるQC(品質管理)概念の導入
前へ 2/8ページ 次へ
Innovation Story
 QCの重要性は、GHQによってアメリカからもたらされた。しかし、実際に日本の関係者達が納得して取り組んだのは、デミング博士の解く統計学的QCであった。
マッカーサーによる検査重視のQC
 連合軍総司令官であったマッカーサーは、“鬼畜米英”の敵対意識を払拭するために、ラジオ放送を利用しようとした。しかし、終戦直後の放送機器や通信機器は、故障率が高いのが問題であった。GHQの民間通信局(CCS)は、こうした機器を製造するメーカーの経営幹部クラスを呼び、品質第一の経営をするよう指導した。その実現手段がQCであった。工場経営のセミナーでは、マネジメントの重要性と、経営リーダーシップの確立を説いた。しかしこれだけでは、普及および日本的QCへの発展には至らなかった。
デミング博士
 1950年に、日本科学技術連盟(以下「日科技連」)がCCSの許可のもとに招いたのが、デミング(W. E. Deming)である。デミングは、アメリカの連邦国勢調査局の統計学者であり、第二次大戦中には軍属として軍需品の製造問題の解決に当たっていた。日科技連によるデミング博士のQCに関する講演は、サンプリングによるバラツキの分布が統計理論的に一定の分布を示すことなど、データで示す明瞭さがあった。デミングは、勤勉な日本人に敬意を払い、QCによって高品質なものができて輸出が拡大すれば、国を豊かにできる、と説いたため、聴講者は大いに感動し、この方法を取り入れる決心をしたという。講演をまとめた本も売れ、印税を基金として、デミング賞が創設された。デミング賞は、品質管理活動に顕著な効果をあげたと認められた個人や企業、事業所に与えられるものとなった。受賞企業の管理手法は他の企業に公開され、他の企業はさらにそれで工夫をこらすことで、品質管理のレベルを向上させていった。
デミングサイクル
 デミングの提唱したデミングサイクルは、設計(品質基準、作業標準の設定)、製造(品質基準と作業標準に添った製造)、販売(製品を市場に売り出す)、調査・サービス(消費者の評価を調査し、不具合などを新しい標準のためにフィードバックする)というものである。これは、後にPDCA(Plan, Do, Check, Action)として、生産現場を中心に広く普及するものの原型であった。
前へ 2/8ページ 次へ
戻る
ページトップ
リンク サイトマップ サイト利用条件 お問い合わせ よくある質問
COPYRIGHT (c) 2007 CITY OF KITAKYUSHU.ALL RIGHTS RESERVED.