「Suicaを払いもどしたいけれど、手数料はいくら?」「どこに持って行けばいいの?」と迷っていませんか。
この記事は、JR東日本公式の「払いもどし(Suicaカードタイプ)」「退会・Suica払いもどし(モバイルSuica)」「払いもどし額の計算方法」の記載を根拠に整理しています。
結論から言うと、カードタイプは駅のみどりの窓口など、モバイルSuicaはアプリまたは会員メニューサイト(ブラウザ)で手続きします。どちらも使えないときはモバイルSuicaサポートセンターへ申し出ます。
手数料は220円ですが、「1回につき220円」ではありません。モバイルSuicaでは「定期券+SF(電子マネー)」と「Suicaグリーン券」にそれぞれ220円がかかります。
また公式は、購入時に払いもどし用暗証番号を設定したSuica定期券なら、定期券部分だけの払いもどしを「指定席券売機で払いもどしが可能です」と案内しています。窓口以外の経路もあります。
本記事では、Suicaの種類ごとの窓口→カードタイプの計算→モバイルの操作→モバイルの計算→手続き前の確認→よくある質問の順に解説します。
読み終える頃には、自分のSuicaをどこへ持って行き、いくら戻るのかが分かります。
この記事でわかること
- 払いもどしは「どのSuicaか」で入口が変わる(窓口・指定席券売機・アプリ・会員メニューサイト)
- カードタイプSuicaの払いもどし額を区分ごとに出す(記名式・定期券・定期券部分のみ)
- モバイルSuicaの退会・払いもどしを操作順に追う(改札の外・会員メニュー・口座入力)
- モバイルSuicaの払いもどし額はどう決まるか(220円が2回かかる条件)
- 手続きの前に確かめておきたいこと(10年ルール・他社定期券・地域連携ICカード)
- Suicaの払いもどしでよくある質問(Q&A)(手数料・他社カード・定期券の追加購入・返金の日数)
- 損をしない払いもどしの決め方
払いもどしは「どのSuicaか」で入口が変わる

Suicaの払いもどしは、種類によって行く場所も、戻る金額の計算も変わります。
まず自分のSuicaがどれかを決めてから、あとのセクションに進んでください。
このセクションで解説する項目
Suicaの種類と手続きの入口
| Suicaの種類 | 手続きの場所 | デポジット500円 |
|---|---|---|
| Suicaカード/Suicaイオカード/My Suica(記名式) | Suicaエリア内のJR東日本の駅のみどりの窓口など | 返金あり |
| Suica定期券(カードを返す) | 同上 | 返金あり |
| Suica定期券の定期券部分のみ | 同上/購入時に暗証番号を設定していれば指定席券売機でも可 | 返金なし(カードは継続) |
| モバイルSuica | モバイルSuicaアプリ/会員メニューサイト(ブラウザ) ※どちらも使えない場合はサポートセンターへ |
該当なし |
カードタイプは駅の窓口で受け付ける
公式は「Suicaエリア内のJR東日本の駅のみどりの窓口またはJR東日本の新幹線停車駅のみどりの窓口などで払いもどしができます」としています。
同時に「JR東日本以外の駅やバス営業所では、払いもどしできません」とも明記されています。発行した会社の窓口へ持って行くのが原則です。
注意したいのは、JR東日本の駅ならどこでもよいわけではない点です。公式は「Suica一部対応駅では、払いもどしのお取り扱いはできません」と書いています。
公式が名前を挙げているのは「Suicaエリア内のJR東日本の駅のみどりの窓口」と「JR東日本の新幹線停車駅のみどりの窓口」です。迷うなら新幹線停車駅を選んでください。
取り扱いの範囲と注意事項はJR東日本公式「払いもどし|Suica(カードタイプ)」で確認できます。
みどりの窓口は駅によって営業時間が短く、閉まっている時間帯もあります。
遠方の駅までカードを持ち込む予定なら、出発前に窓口の営業時間も調べておくと確実です。
定期券部分だけなら指定席券売機でできる場合がある
Suica定期券の定期券部分だけを払いもどす場合、公式は「購入時に払いもどし用暗証番号を設定したSuica定期券は、指定席券売機で払いもどしが可能です」としています。
券売機で自分で操作する場合は、暗証番号の入力によって本人確認が行われる仕組みです。
つまり「Suicaの払いもどしは窓口でしかできない」は正確ではありません。定期券部分のみという条件付きで、機械で完結する経路があります。
ただし暗証番号を設定していない定期券や、カードごと返す場合はこの経路を使えません。窓口へ行くことになります。
モバイルSuicaはアプリと会員メニューサイトの2つ。使えないときはサポートセンター
モバイルSuicaの退会・払いもどしについて、公式が「お手続き」として案内しているのはモバイルSuicaアプリと会員メニューサイト(ブラウザ)の2つです。
アプリ1つに限られているわけではなく、公式は「Watch(Google Pay)のSuicaも会員メニューサイト(ブラウザ)からお手続きください」と経路を指定しています。
さらに端末を紛失・盗難された場合やインターネット通信ができない場合は、アプリの操作による退会ができないため、会員メニューサイトかモバイルSuicaサポートセンターへ申し出るよう案内されています。
スマートフォンが手元にない状況でも手続きの道は残っています。
このほか公式は再入会の条件を「アプリからの退会」「会員メニューサイトから退会」「申請フォームから退会」の3つに分けて示しています。申請フォームは、死亡時など個別のケースでサポートセンターから案内されるもので、自分で入口を探して使うものではありません。
デポジット500円が戻るのはカードタイプだけ
カードタイプのSuicaを返すと、チャージ残額から手数料220円を差し引いた金額に預り金(デポジット)500円が加えられて返金されます。
これはカードの発行時に預けた500円が戻る仕組みで、カードそのものを返却することが前提です。
モバイルSuicaにはカードが存在しないためデポジットの返金はありません。定期券部分のみの払いもどしも、カードを持ち続けるためデポジットは戻りません。
「500円が戻る/戻らない」はカードを手放すかどうかで決まる、と覚えると間違えません。
カードタイプSuicaの払いもどし額を区分ごとに出す

カードタイプの計算は公式が3つの区分に分けて示しています。
自分がどれに当たるかで、返る金額もカードの行方も変わります。
My Suica(記名式)・Suicaカード・Suicaイオカードを返す
公式の計算は「チャージ残額から手数料220円を差し引いた金額に、預り金(デポジット)500円を加えて返金」です。
ただしチャージ残額が220円以下の場合は、預り金(デポジット)のみの返金になります。手数料が残額を上回る分まで請求されることはありません。
公式が示す払いもどし額の例
| チャージ残額 | 払いもどし額 | 預り金 | 受け取る合計 |
|---|---|---|---|
| 1,000円 | 780円 | 500円 | 1,280円 |
| 100円 | なし | 500円 | 500円 |
| 0円 | なし | 500円 | 500円 |
残額が220円以下なら、いくら残っていても受け取るのは500円です。
この表からわかるのは、残額を220円より多く残しておくと、その一部が手数料に消えるということです。
窓口へ行く前に駅の売店やコンビニで残額を使い切っておけば、手数料220円を払わずに済むぶん、実質的に得をします。
Suica定期券をカードごと返す
公式は「定期券部分の払いもどし額とチャージ残額の合計から、手数料220円を差し引いた金額に、預り金(デポジット)500円を加えて返金します」としています。
定期券とチャージを別々に計算するのではなく、いったん合計してから220円を引く点がポイントです。
また定期券の有効期限を過ぎている場合は、My Suica(記名式)と同じ扱いになります。チャージ残額から220円を引いてデポジット500円を加える計算です。
期限切れの定期券を持ったまま「定期券分も戻るはず」と考えると計算が合わなくなります。
定期券部分だけを払いもどす
公式は「定期券部分の払いもどし額から手数料220円を差し引いた金額を返金します」としています。
払いもどし後はチャージ残額はそのままで、「My Suica(記名式)」として使い続けられます。カードは手元に残ります。
転勤や引っ越しで通勤区間だけが不要になった場合は、この方法ならチャージもカードも失いません。
前述のとおり、購入時に払いもどし用暗証番号を設定していれば指定席券売機で操作できます。
ただしモバイルSuicaの計算方法ページは定期券について「経過日数により、払いもどしがない場合もあります」としています。カードタイプでも同じ考え方で、定期券部分の払いもどし額が220円以下なら受け取りは0円です。
公的証明書が必要になる区分
公式は「『Suica定期券』および『My Suica(記名式)』の払いもどしには、公的証明書(免許証等)が必要となります」としています。
記名式のカードには利用者の情報がひも付いているため、本人であることの確認が求められます。公式は「公的証明書(免許証等)」とだけ示しており、具体的な種類は明記していません。
代理の方が払いもどしをする場合は、記名人本人の委任状のほか、代理人本人の証明書が必要だと公式は書いています。
モバイルSuica側で公式が認めている本人確認書類は、パスポートの写真付きページ・運転免許証等・在留カード・個人番号カード(写真付き)などいずれも写真付きです。窓口でも写真付きのものを持参するのが確実です。
逆に無記名のSuicaカードやSuicaイオカードには、この記載がありません。公式が証明書を求めているのは「Suica定期券」と「My Suica(記名式)」だけです。
モバイルSuicaの退会・払いもどしを操作順に追う

ここからはモバイルSuicaアプリでの手順です。公式の画面名をそのまま使います。
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改札の外に出てから始める
公式は「払いもどし・退会手続きは改札の中へ入場した状態ではできません」としています。
また退会(払いもどし)は通信事業者との契約解除前に手続きを行う必要があるとも書かれています。
会員メニューからSuica管理を開く
トップページで[会員メニュー]をタップし、次に[Suica管理]をタップします。
未受取のSuicaを払いもどす場合は「未受取Suicaの再発行・払戻し」を選びます。
払いもどし案内を読んでチェックを入れる
[このSuicaを払いもどす]をタップすると、Suica払いもどし案内画面が表示されます。
内容を確認して[上記内容を確認しました]をチェックし、[次へ]をタップします。
金融機関の情報を入力する
金融機関名や口座種別、口座番号、名義人を入力して[確認する]をタップします。
ここで公式は例外を示しています。返金がない(SF残高220円以下)退会の場合、金融機関入力の操作は不要です。
口座情報が用意できないと必ず止まる、というわけではありません。
⚠ 口座情報を誤って登録してしまったら
公式は「金融機関口座の情報を誤って登録し退会手続きを完了された場合は、モバイルSuicaサポートセンターまでお申し出ください」としています。
退会後でも申し出る窓口は残っているため、気づいた時点で連絡してください。
最後の1枚を払いもどすと退会になる
公式は「複数枚のSuicaをお持ちの場合、最後のSuicaを払いもどすと退会となります」としています。
Suicaが複数枚ある間はボタンの表示が[払いもどしてカードを削除する]になり、最後の1枚で[払いもどして退会する]に変わります。
1枚だけ消したつもりで退会になっていた、という取り違えを避けるため、ボタンの文言を読んでから押してください。
また払いもどしたSuicaのSF利用履歴・領収書・払戻計算書は確認や印字ができなくなります。必要なら手続き前に印字しておきましょう。
アプリが使えないときは会員メニューサイトから
公式は会員メニューサイト(ブラウザ)からの手続きを用意しており、「会員メニューサイト(ブラウザ)の『退会・Suica払いもどし』を選択します」と案内しています。口座は会員本人名義のものを入力します。
Watch(Google Pay)のSuicaは、この会員メニューサイトからの手続きになります。
端末を紛失・盗難された場合や、インターネット通信ができない場合もアプリでは操作できません。
その場合は会員メニューサイトで手続きするか、モバイルSuicaサポートセンターへ申し出るよう公式は書いています。
操作手順と注意事項、サポートセンターへの導線はJR東日本公式「退会・Suica払いもどし|モバイルSuica」にまとまっています。
スマートフォンが壊れた・なくした状態でも、残高をあきらめる必要はありません。
ただし例外があります。公式FAQは、登録したメールアドレス等が不正な状態でパスワードの再登録もできない場合は「ご本人さまであることの確認ができないため、退会・払いもどしをお手続きいただくことはできません」としています。
個別に払いもどせるものは先に処理する
公式は「退会・Suica払いもどしをせずに、定期券・Suicaグリーン券・おトクなきっぷを個別に払いもどしができます」としています。
不要になったのが定期券だけなら、退会せずにその部分だけを処理できます。
また未使用のおトクなきっぷを持っている場合は、事前にモバイルSuicaアプリで払いもどしを済ませてから退会するよう案内されています。
順番を守らないと、戻るはずの金額を取り逃がすおそれがあります。
モバイルSuicaの払いもどし額はどう決まるか

モバイルSuicaの手数料は、対象ごとに別々にかかります。
「220円だけ引かれる」と思っていると、実際の入金額と合わなくなります。
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手数料は「定期券+SF」と「グリーン券」にそれぞれ220円
公式は「払いもどし手数料は、「定期券+SF(電子マネー)」「Suicaグリーン券」に対してそれぞれ220円かかります」としています。
使用開始前で有効期間内のSuicaグリーン券を持ったまま退会すると、合計で440円が差し引かれる計算になります。
グリーン券の払いもどしは「使用開始前で有効期間内に限り」手数料220円を差し引いた残高とされています。使ってしまった券は対象外です。
退会の前に未使用のグリーン券が残っていないか、確認しておくと無駄が減ります。
計算の詳細はJR東日本公式「払いもどし額の計算方法」に例つきで示されています。
定期券の払いもどし可能額が220円以上ならSFに手数料はかからない
公式は「定期券を購入している場合で、定期券の払いもどし可能額が220円以上の場合は、SF(電子マネー)の払いもどしに手数料は発生しません」としています。
手数料は合計に対して1回だけかかる設計のため、定期券側で吸収されるという読み方になります。
定期券の払いもどし可能額が220円未満の場合は、220円に満たない額をSF残高から手数料として差し引いた金額で払いもどされます。
つまり定期券とSFの両方が対象なら、引かれる手数料は合わせて220円です。
合計が220円以下だと払いもどし額は0円になる
公式は具体例を4つ示しており、定期券とSFの合計が220円以下の場合は払いもどし額が0円になると明記しています。
公式が示す計算例(定期券とSFが対象の場合)
| 例 | 定期券 | SF | 手数料 | 払いもどし額 |
|---|---|---|---|---|
| 例1 | 3,450円 | 876円 | -220円 | 4,106円 |
| 例2 | 0円 | 876円 | -220円 | 656円 |
| 例3 | 150円 | 71円 | -220円 | 1円 |
| 例4 | 156円 | 21円 | -220円 | 0円 |
SF残高の払いもどしは1円単位で行われます。
公式は「ただしSF残高が手数料に満たない場合、返金はありません」とも書いています。マイナスの請求は発生しません。
残高が数十円しか残っていない状態で退会すると、手数料に吸収されて1円も戻らないことになります。
残高が少ないなら、退会前に使い切ってしまうほうが結果的に得になります。
返金先は購入時のクレジットカードと指定口座の2系統
公式は「定期券・Suicaグリーン券・おトクなきっぷ分は、購入時のクレジットカードの口座へ、SF(電子マネー)分は退会手続き時にご指定いただく金融機関口座へ、それぞれ返金します」としています。
「登録しているカード」ではなく「購入時のクレジットカード」である点に注意してください。途中でカードを変更していると、戻る先が今使っているカードとは限りません。
指定口座への返金は、公式が「目安として退会手続きの完了から2週間〜1ヶ月後」としています。即日ではありません。
入金を急ぐ予定がある場合は、この日数を見込んで手続きしてください。
定期券の「対象額」の出し方と、220円を引く位置
ここで先に押さえておきたいのは、上の合計計算に入れる「定期券の払いもどし可能額(対象額)」は、手数料220円を引く前の額だという点です。
つまり合計計算に使う対象額は「定期券発売額−使用済月数分の定期運賃」で、手数料はそのあと合計から1回だけ引かれます。
公式の例3がその証拠です。
定期券の対象額150円+SF 71円から手数料220円を引いて払いもどし額1円。150円がすでに手数料を引いた額なら、この計算は成り立ちません。
⚠ 手数料220円を2回引かないこと
定期券側で220円を引いた額を「対象額」として合計に入れ、さらに合計から220円を引くと、払いもどし額が実際より220円少なく出ます。
合計計算では、定期券は手数料を引く前の額で入れてください。
一方、定期券だけを単独で払いもどす場合の最終受取額は、公式が別の式で示しています。「払いもどし額=定期券発売額−使用済月数分の定期運賃−手数料220円」です。
使用済月数は1ヶ月に満たない日の端数を1ヶ月として数えます。1日だけ使った月も1ヶ月分として引かれます。
公式が示す計算例
4月1日から9月30日まで有効の6カ月定期券を8月20日に払いもどす場合
払いもどし額=6カ月定期券運賃−(3カ月定期運賃+1ヶ月定期運賃×2)−220円
※8月は20日までの利用でも1ヶ月分として数えます。
公式は「経過日数により、払いもどしがない場合もあります」とも書いています。期間が進むほど戻る額は小さくなります。
やむを得ない理由で定期券が不要になった場合には別の式があり、公式は有効期間の開始後7日以内に限り「発売額−(経過した日数×往復普通運賃)−手数料220円」で払いもどすとしています。
この7日以内の計算は「使用した日数・回数ではなく経過した日数」で数える点が公式に明記されています。
手続きの前に確かめておきたいこと

窓口で断られる・戻ると思った額が戻らない、という事態は次の項目でほぼ防げます。
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10年以上使っていないSFは払いもどし対象外
モバイルSuicaの注意書きには「SF(電子マネー)は、最後の利用から10年以上経過すると払いもどし対象外となります」とあります。
長く使っていないSuicaほど、残高が戻らない可能性があるということです。
使わなくなった時期が古い場合は、放置せず早めに手続きしたほうが取り戻せる額は大きくなります。
心当たりがあるなら、残高の確認から始めてください。
バス定期券は先にバス営業所で払いもどす
公式は「バス定期券が入ったSuicaの払いもどしをする場合は、バス営業所等でバス定期券を払いもどしした後のお取り扱いとなります」としています。
順番が逆だと、みどりの窓口で手続きが進みません。
モバイルSuicaでも同様に、バス定期券をお持ちの場合は事前にバス営業所等で払いもどしを済ませるよう案内されています。
2か所を回ることになるため、同じ日に済ませられる順路を先に考えておくと効率的です。
他社が発売した定期券が入っている場合
公式は「他の鉄道会社で発売した定期乗車券等の情報が記録されているSuicaの払いもどしをする場合は、発売を行った鉄道会社で定期乗車券等を払いもどした後のお取り扱いとなります」としています。
バス定期券と同じ考え方で、発売元での処理が先です。
連絡定期券などJR東日本以外の区間を含む場合は、この条件に当たる可能性があります。
自分の定期券をどこで買ったか思い出せないときは、券面の表示で確かめてください。
地域連携ICカード・他社発行Suicaの扱い
公式は「『地域連携ICカード』は、定期券部分のみJR東日本のみどりの窓口で払いもどしができます。カードの払いもどしは、カードをお求めいただいた事業者さまの窓口へお持ちください」としています。
1枚のカードで手続き先が2つに分かれるため、いちばん間違えやすい区分です。
公式は順序も指定しており、「鉄道に関する定期券を先に払いもどしてから、カードをお求めいただいた事業者さまにて払いもどしを行ってください」としています。
また公式は、JR東日本以外で発行された「モノレールSuica」「りんかいSuica」や、PASMO・Kitaca・TOICA・manaca・ICOCA・PiTaPa・SUGOCA・nimoca・はやかけん・icscaは自社では払いもどせないとしています。
名前にSuicaと付いていても、発行元が違えば窓口も違います。
どこで買ったか分からないカードは、券面のロゴや発行事業者の表記で判断できます。
再入会できる時刻が決まっている
モバイルSuicaは、退会後すぐに入り直せるわけではありません。公式は経路ごとに再入会できる時刻を示しています。
退会後に再入会できるタイミング(公式)
| 退会した経路 | 再入会できるタイミング |
|---|---|
| モバイルSuicaアプリ | 退会完了の翌日4:00以降(カードをモバイルSuicaへ切替える場合は5:00以降) |
| 会員メニューサイト(ブラウザ) | 退会完了の翌日7:00以降 |
| 申請フォーム | 退会完了メール配信後(申請から2〜3日後) |
機種変更や作り直しのつもりで退会すると、その日のうちには使えなくなります。
通勤で毎日使っているなら、翌朝までSuicaが使えない前提で日程を組んでください。
会員が亡くなった場合は郵送と申請フォームの2段階
モバイルSuicaは、会員本人が亡くなった場合の手続きを公式FAQで案内しています。代理の方が払いもどしを受けられます。
順番は①書類を郵送する ②郵送後に申請フォームから申請するで、公式は「申請フォームのみでは、お手続きを承れません」と明記しています。
必要な書類と郵送先(公式FAQ No.1027)
郵送先:〒983-8561 モバイルSuicaサポートセンター宛て(郵便番号の記載のみで届きます)
※必ず切手を貼付して投函。着払い・郵便代金不足等の場合は受領されません。
書類1:会員本人の死亡を証明する公的機関発行の書類(写し可)1点
(死亡診断書/死亡届記載事項証明書 等)
書類2:返金を受けようとする方の本人確認書類(写し可)1点
(パスポートの写真付きページ/運転免許証等/在留カード/個人番号カード(写真付き)等)
申請フォームでは、退会・払いもどし事由に「会員本人死亡」と入力します。
返金先の口座名義人は返金を受けようとする方に限られます。亡くなった会員本人の口座は指定できません。
またJRE IDに連携している場合は、公式が③としてJRE IDの退会申請も案内しています。連携の有無を確認してください。
郵送した書類は返却されず、規定により一定期間保管後に処分されると公式は書いています。控えが必要なら、送る前にコピーを取ってください。
Suicaの払いもどしでよくある質問(Q&A)

窓口へ行く前・アプリを操作する前に迷いやすい4点をまとめます。
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Q. 手数料をかけずに払いもどす方法はありますか?
A. チャージ残額を先に使い切ってから手続きすれば、手数料220円を払わずに済みます。
公式の例では、残額0円のカードタイプは払いもどし額がなく、預り金500円のみが返金されます。残額100円でも同じく500円です。
つまり残額が220円を超えているときにだけ、そこから220円が引かれます。手数料自体はいくら残っていても220円で、残額が220円以下なら差し引かれません。
駅の売店やコンビニで使い切っておけば、その220円を払わずに済みます。
Q. PASMOやICOCAはJR東日本で払いもどせますか?
A. できません。公式は「JR東日本以外で発行された『モノレールSuica』『りんかいSuica』『PASMO』『Kitaca』『TOICA』『manaca』『ICOCA』『PiTaPa』『SUGOCA』『nimoca』『はやかけん』『icsca』は、当社では払いもどしできません」としています。
公式は続けて「ご購入された各社の窓口にお申し出ください」と案内しています。
逆に、JR東日本発行のSuicaもJR東日本以外の駅では払いもどしができません。発行元と窓口をそろえるのが原則です。
Q. 定期券を買うためにSuicaを払いもどす必要はありますか?
A. 必要ありません。公式は「『My Suica(記名式)』『Suicaカード』『Suicaイオカード』に、定期券部分を追加して購入することが可能です」としています。
そのうえで「定期券を購入する際には、お手持ちの『My Suica(記名式)』『Suicaカード』『Suicaイオカード』を払いもどしする必要はありません」と明記されています。
手数料220円を払って作り直す必要はないため、いま持っているカードをそのまま持って窓口へ行ってください。
Q. モバイルSuicaの返金はいつ振り込まれますか?
A. 公式は「ご指定いただいた振込先口座への返金は、目安として退会手続きの完了から2週間〜1ヶ月後となります」としています。
ただしSF残高が手数料に満たない場合は返金がありません。
定期券・Suicaグリーン券・おトクなきっぷの分は購入時のクレジットカードの口座へ返金されるため、入金の経路が2つに分かれる点も覚えておいてください。
損をしない払いもどしの決め方
手続きに向かう前に、この一覧で抜けがないか確かめてください。
- カードタイプはSuicaエリア内のJR東日本の駅のみどりの窓口など。Suica一部対応駅では取り扱いがない
- 定期券部分のみの払いもどしは、購入時に払いもどし用暗証番号を設定していれば指定席券売機でも可能
- カードタイプは残額−220円+デポジット500円。残額220円以下なら500円のみ返金
- 記名式とSuica定期券の払いもどしには公的証明書が必要。代理人は委任状と本人の証明書も
- モバイルSuicaはアプリと会員メニューサイト(ブラウザ)の2つ。Watch(Google Pay)はブラウザから
- どちらも使えないときはモバイルSuicaサポートセンターへ申し出る
- モバイルの手数料は「定期券+SF」と「Suicaグリーン券」にそれぞれ220円
- SF残高220円以下の退会なら金融機関の入力は不要
- 返金は購入時のクレジットカードと指定口座の2系統。口座への入金は完了から2週間〜1ヶ月後が目安
- 最後の1枚を払いもどすと退会になる。再入会できる時刻は経路ごとに決まっている
- 最後の利用から10年以上経過したSFは払いもどし対象外
- 会員が亡くなった場合は書類の郵送→申請フォームの2段階(申請フォームだけでは受理されない)
- バス定期券・他社発売の定期券は先にその発売元で払いもどす
ひとことでまとめるなら、「残額を使い切り、改札の外で、発行元の窓口へ」。この3つを守れば、Suicaの払いもどしで損をする要素はほとんど残りません。
ほかの交通系ICカードの払いもどし条件と比べたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
窓口が混む時期に、この違いを知っているかどうかで待ち時間がまったく変わります。
私が勧めているのは、定期券を買うときに払いもどし用暗証番号を必ず設定しておくことです。
買う瞬間の10秒が、やめるときの30分を節約します。